- IT企業への転職に応用情報技術者は必須?
- 難関って聞くけど、どのくらい難しい?
- 初心者でも頑張れば合格できる?
この記事ではこんな疑問にお答えします
合格すれば、IT部門の担当者としてではなく、マネージャーとして十分に働ける知識が身につきますよ
企業から”引く手はあまた”ですね!
この記事では、関西の上場メーカーでIT担当として働くわたしが「応用情報技術者ってどんな資格?難しいの?」について、どこよりも分かりやすく解説します
とても難しい資格ですが、粘り強く勉強すれば不可能な資格ではありませんよ!
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▶▶目次
サマリー:応用情報技術者ってどんな資格?
【応用情報技術者試験の概要】
- IPA(情報処理推進機構)のスキルレベル「3」の資格
- 受験対象は“ガチIT人材”を目指す人
就活で他の応募者に「差」をつけたい人 - 出題範囲は大きく3つ
(ストラテジ系/マネジメント系/テクノロジ系) - 受験のチャンスは年2回(4月・10月)
- 試験は全85問(午前・午後の2部構成)
- 合格ラインは60/100点以上
- 直近の合格率は27.2%(令和5年春期試験)
- 受験料は7,500円(税込)
他の記事で紹介しているITパスポートや基本情報技術者と比較して、かなりレベルの高い資格です
▶▶ITパスポート関連の記事はこちら
▶▶基本情報技術者関連の記事はこちら
次の章でより詳しく見ていきましょう
IPAのスキルレベルは3相当
IPA(情報処理推進機構)の主催する試験は、基礎知識を問われる「レベル1」から、高度な専門知識を問われる「レベル4」まで4つの区分が分かれています
そのなかで、応用情報技術者は「レベル3」に該当します
レベル4 | ITストラテジスト ITシステム監査技術者 データベーススペシャリスト ネットワークスペシャリスト プロジェクトマネージャー など |
レベル3 | 応用情報技術者 |
レベル2 | 基本情報技術者 情報セキュリティマネジメント |
レベル1 | ITパスポート |
レベル2と3の間には、大きな壁があると思ってください
レベル2:基本情報技術者の役割は、上位者の指示のもとでIT戦略の提案や構築をすることですが、その上位者にあたるのがレベル3:応用情報技術者です
先生と生徒みたいなものですね
【Point】レベル3以降は世界が違う、そう思ってください
合格率は20%台の超難関資格
過去8回の試験について、受験者数と合格数は以下のとおりです(↓)
期 | 申込者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|---|
H31春期 | 48,804人 | 30,710人 | 62.9% | 6,605人 | 21.5% |
R1秋期 | 50,643人 | 32,845人 | 64.9% | 7,555人 | 23.0% |
R2秋期 | 42,393人 | 29,024人 | 68.5% | 6,807人 | 23.5% |
R3春期 | 41,415人 | 26,185人 | 63.2% | 6,287人 | 24.0% |
R3秋期 | 48,270人 | 33,513人 | 69.4% | 7,719人 | 23.0% |
R4春期 | 49,171人 | 32,189人 | 65.5% | 7,827人 | 24.3% |
R4秋期 | 54,673人 | 36,329人 | 66.4% | 9,516人 | 26.2% |
R5春期 | 49,498人 | 32,340人 | 65.3% | 8,805人 | 27.2% |
4人に1人合格できれば良いほうか…
応用情報技術者の”偏差値”は65前後です
基本情報技術者が49ですので、かなりレベルアップしていることが分かりますね
単純比較はできませんが、難易度的には「行政書士」や「簿記1級」と同等レベルの難関資格と言われています
【Point】気軽に取れる資格ではありません
1発で合格するためにはかなりの勉強が必要です
4割は受験料を支払ったのに受験に来ない
先ほどの表をみて、申込者数と受験者数の違いに気づいた方もいるかもしれませんね
例えば2022年の秋試験ならば、申込者数54,673人に対して、実際に受験したのは36,329人です
(受験率66.4%)
18,000人が、受験料(7,500円)を払ったのに試験を受けなかったということ?
もちろん「当日に急用が入ってしまい受験できなかった」というケースもあるでしょう
しかし、最も多い理由は「勉強が間に合わなかった」です
受験しても不合格だし、行くのやめた・・・
こんな感じですね・・・
レベル2以下の資格と比べても、応用情報技術者試験は申し込んだのに受験しなかった人の割合が特に多いです
【Point】
自信をもって試験に挑む、そのためには半年以上の勉強は必須です!
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受験するのはどんな人?
試験範囲がかなり広く、かつ専門的になるため、全くIT未経験の初心者が受験することはかなり稀です
【応用情報技術者試験に挑む人】
- 企業のIT部門でマネージャーを目指す人
- 自分のIT知識を試したい中堅エンジニア
- 就活、転職で他の応募者に圧倒的な差をつけたい人
- IPAのレベル4資格(※)を目指す人
いちばん多いパターンとしては、IT関連の業務経験が5年くらいある中堅のプログラマやエンジニアが、さらに上のランクに行ったり、経験を活かして転職するために取る資格と思ってください
ITパスポートのように、学生や若手の社会人が受験することは少ないですね
初心者でも合格できるの?→可能だが努力はめちゃくちゃ必要
IT初心者は受けちゃいけない資格なの?
そんなことはありません!
特別な受験資格はありませんので、年齢や職業に関係なく誰でも受験することができます
ただし、合格しようと思うと別問題です。
かなりの努力を覚悟してください
【目安の勉強時間は300時間以上】
1日1時間の勉強を約1年続けてようやく合格ラインに達せるレベルです。
これで合計300時間です
まれに「基本情報技術者を飛ばして、いきなり応用情報技術者に受かった!」とアピールする方もいますが、あくまで基本情報技術者の試験を受けていないだけで、出題範囲はしっかり勉強しています。
そうでなければ、いきなり応用情報技術者のテキストを読んでも意味が分からなくて挫折してしまうでしょう…
詳しくはこちらの章に書いていますので、そちらも参照してください
合格するメリット
合格すればどんなメリットがあるの?
ただIT知識が身につくだけではありません
ここからは、応用情報技術者に合格することで得られるメリットを2つ紹介します
難易度が高い分、得られる効果も大きいですよ!
メリット①:就活・転職で圧倒的に優位に
応用情報技術者の勉強を通じて、単なるIT知識以外にも企業が欲しいスキルがたくさん身につくからです
例えば、
- ITを活用した経営戦略
- プロジェクトマネジメントなど。
会社を成長させるためには絶対必要なスキル。
その割に持っている人はかなり限られるので、特に転職の場面ではかなり有利に立てるでしょう
メリット②:他の資格試験を受験するときに優遇あり
応用情報技術者に合格できれば、他の試験に挑戦するときに優遇を受けられるケースがあります
試験科目の一部を免除されたり、他の受験者より優位に扱ってもらえたりなど。
【科目の免除が受けられる主な試験】
- 中小企業診断士(経営情報システムが免除)
- 弁理士(理工V・情報が免除)
- 高度試験の午前Ⅰ試験が免除
そのほか、大学の入学試験での優遇や、公務員試験での採用条件のひとつになるなど、他の資格試験に挑むときに有利になるメリットが多数ありますよ
基本情報技術者や情報セキュリティマネジメントには無いメリットですね!
急がば回れ:ITパスポートからのステップアップが◎
応用情報技術者に合格する最も確実な方法。
それは、ITパスポートから順にステップアップしていくことです
先ほど述べたとおり、応用情報技術者のスキルレベルは3。
初心者が挑むにはかなり高いレベルです
一見すると”遠回り”にも見えますが、
- レベル1(ITパスポート)
- レベル2(基本情報技術者)
- レベル3(応用情報技術者)
と順番にクリアするのが、いちばん確実で早い方法ですよ
例えば、登山をいままで1度もやったことがない人が、いきなりエベレストに登るのは無謀ですよね?
絶対に遭難します。登頂できる確率は限りなくゼロでしょう
まずはもっと低い山で経験を積んで、エベレストに挑めるだけの知識と技能を身につけなければなりませんね。
試験勉強も同じです
【Point】
難関資格は「急がば回れ」がいちばんの近道!
▶▶ITパスポート関連の記事はこちら
どうやって勉強するのがいい
合格するためにはどんな勉強方法が良いかな?
ここからは“鉄板の勉強法”と注意ポイントを「3つ」紹介します
1)基本はテキスト+過去問
2)オンライン講座も◎
3)仕事を通して学ぶ(レアケース)
【Point】
まずは1)をやってみて、「やっぱり難しい」とか「諦めてしまいそう」と感じたら2)にチャレンジしてみるのがおすすめです
次の章で詳しく見ていきましょう
① 基本は参考書+過去問
応用情報技術者の試験勉強をするなら、やはり「過去問を解く」のがいちばん近道です
最低でも5周は解いておきたいですね!
※ただし、2021年以前の過去問には要注意です。
2023年現在、試験のシラバス※はVer.6.2。
2021年の秋に発表されているので、それよりも前の試験問題では最新のシラバスに準拠していません
※シラバス
試験範囲を定めた冊子。
最新のITトレンドも踏まえつつ2年に1度ペースで変更される
ただひたすら過去問を解けばいい、というものでもないですね…
タンスの奥に眠っている古い問題集は使わず、最新版のテキストを買う方が効率的です
私のおすすめはこちら↓
最新のシラバスにのっとって、良質な過去問を厳選して掲載しています
1周解くだけでもかなりの力が身につきますよ
解説が丁寧で分かりやすいのも「キタミ式」の特徴ですね!
②オンライン講座を試してみよう
試験の勉強を続けていると、多くの人がこんなふうに悩んでしまいます
- 仕事終わりに机に向かうモチベーションがない
- 忙しくて勉強時間が取れない
- そもそも内容が難しくて参考書を読んでも分からない
そんなときはオンライン講座がおすすめです
プロ講師の講義をスマホで見ながら、毎日のちょっとした”スキマ時間”で試験勉強を進めてしまいましょう
わたしのおすすめはStudyingの応用情報技術者コース
- 1講座あたり5分~:手軽に受講できる
- 専任講師にいつでも質問が可能
- AIがあなたの苦手分野を発見して徹底フォロー
試験に申込したけれど、
勉強が続かなくて受験料を無駄にしてしまった…
こんな風に後悔したくないならば、オンライン講座で確実に一発合格を目指しましょう
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③仕事を通して学ぶ
わたしが実践しているなかで一番効果があった方法を紹介します
過去問やオンライン講座と比較すると時間はかかりますが、応用情報技術者のような難関資格を目指すにはぴったりの方法…
☆企業のIT部門に就職(転職)して、ITを仕事にしてしまいましょう
「やりながら学ぶ」のが一番身につきますからね!
もともと応用情報技術者試験のターゲット(=主な受験者)は、企業のIT部門で5~10年働いている中堅エンジニアです
もちろん彼らは、最初からITの知識を持っていたわけではありません
仕事を通じて身につけた知識を「腕試し」したり、さらに上位の役職へステップアップするために試験を受けます
つまり、
×:資格を取ってから就職しよう!
〇:ITを仕事にして、働きながら資格を取ろう
そんなことできるの??
結論としては、できます。
このあたりの詳細については他の記事に詳しく書いていますので、そちらもぜひご覧ください
【参考記事】初心者がIT部門に転職して良かったこと・困ったこと
まとめ:独学に限界を感じたらオンライン講座で!
この記事では「応用情報技術者ってどんな資格?」「初心者でも合格できるものなの?」という疑問について、専門用語なしで分かりやすく解説しました
ITパスポートや基本情報技術者と比べると、応用情報技術者は”上級者向け”の難関資格です
せっかく勉強をはじめたのに、内容が難しかったり、勉強時間が確保できなかったりしたせいで、気が付いたら諦めていた…
Q:こうなってしまわないためにはどうすれば良いでしょうか?
【結論】
独学とオンライン講座を上手に使いこなしてください
- まずはテキスト・参考書を使って独学で挑戦
- 少しでも「難しいな」と感じたらオンライン講座にもチャレンジ
難関資格だからこそ、長い目線でスケジュールを立てるのも重要です
「1・2か月ではなく、1年後に合格しよう!」といったスケジュール感で勉強を進めてくださいね
「仕事には慣れてきたけどもう1ステップ上を目指したい!」と考えるあなたにはピッタリの応用情報技術者。
持っていて損はありませんよ!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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