こんにちは!関西の上場メーカーでDX担当をしている”ろっきー”といいます!
2023年春から新しくなった情報セキュリティマネジメント試験ですが、試験の「流れ」が分からずに受験を先送りにしていませんか?
- 申し込み方法は?
- 勉強時間はどれくらい?
- 受験当日の持ち物は?
- IRTって何?結果はいつわかる?
どれほど勉強をしても、肝心の試験の「流れ」が分からなければ合格は遠のくばかり…
実は、新試験は始まったばかりのため、上記の疑問を詳しく説明している記事は多くありません
主催者側も手探り状態です
そこでこの記事では「これだけ読めば情報セキュリティマネジメント試験の流れがすべてわかる!」をテーマに、私の受験体験記を細かなところまでしっかりとお伝えします!
新試験の疑問を解消して、一発合格を勝ち取りましょう!
サマリー:情報セキュリティマネジメントってどんな資格?
サイバー攻撃などの脅威から会社を守り、組織の情報セキュリティ確保に貢献することを目指して、2016年からスタートした資格です
【概要は以下のとおり】
- IPA(情報処理推進機構)の資格レベル2
- 試験時間は120分(休憩なし)
- 全60問(A試験48問・B試験12問)
- 合格ラインは600点以上(1,000点満点)
- 受験料は7,500円(2023年7月時点)
- 受験資格なし
- 1年いつでも受験が可能
- 年間受験者数は2~3万人
弁護士や医者のように、資格を持った人でなければ就けない仕事がある「業務独占資格」ではありません
仕事や日常生活でITを利用する私たちにとって、最低限必要なセキュリティ知識・技能を認定するための資格です
試験科目は2種類│合格ラインは600点以上
情報セキュリティマネジメント試験は科目Aと科目Bの2つに分かれています
A・B合わせて1,000点満点のうち、600点以上を取得できれば合格です
60問で1,000点ってことは、1問あたり何点??
基本情報技術者試験と同じで、IRT方式を利用しているため、配点は受験者によって異なります
IRT方式の詳細はこちらをご確認ください
ちなみにA・B両方で60%以上の正解が必要だった基本情報技術者試験に比べて、情報セキュリティマネジメント試験はAとBの合計が60%(600点)を超えていればOK!
まずは基本となる科目Aの内容をしっかり押さえましょう
わたしが受験したきっかけ
わたしが情報セキュリティマネジメント資格に挑んだ”きっかけ”は23年5月に基本情報技術者に合格したことでした
「勉強したことを覚えているうちに、情報セキュリティマネジメントもとっておこう!」くらいの軽いノリだったと思います
受験後のリアルな感想としては、基本情報技術者と情報セキュリティマネジメントの両方を取得することは「あまり意味がなかった」と感じています
→ 理由についてはこちらを読んでみてください
基本情報技術者に合格したら、次は応用情報技術者を目指すのがスタンダードですね!
申し込みは専用Webサイトのみ!
試験の申込はどうやるの?
基本情報技術者と同じく、情報セキュリティマネジメント試験の申込みも「Webのみ」になります
郵送や電話での受験申込は受付ていませんのでご注意ください
【インターネット申し込みの手順】
- 受験者アカウントを作る
- 試験の区分を選択する
- アンケートに回答する
- 受験の日時と会場を決める
- 受験料を支払う(クレジットカードが便利)
エントリーの方法は基本情報技術者試験と同じです
具体的なステップについては、別記事に詳しく書いていますのでぜひそちらをご覧ください。
【参考記事】IPA(情報処理推進機構)試験:申し込み手順を分かりやすく解説!
受験はいつするのがいい?⇒月末がおすすめ!
情報セキュリティマネジメント試験を受けるなら「月末」をお勧めします
合格/不合格が分かるのが早いからです
基本情報技術者と情報セキュリティマネジメント試験の合格発表は「受験した翌月の15日ごろ」
つまり、1日に受験しても31日に受験しても合格発表は翌月15日ごろです
わたしの場合、6月3日に受験でしたので合格発表は7月15日でした
受験したことすら忘れていました!(40日以上経っていたので…)
【Point】結果を早く知りたい!
それなら月末の試験を予約しましょう
受験日の変更は可能なの?⇒3日前までならばOK
一度申し込んだ受験日を変更したい!
試験3日前の23時59分までならば、受験者サイトから日程変更ができます
【こんな時も受験日の変更が可能(↓)】
- 受験当日に仕事が入ってしまった!
- 試験勉強が間に合わない!試験日を後ろ倒しに…
【注意!】
安易なスケジュール変更は避けてください
試験会場はそれほど大きくないため、予約はすぐに埋まりがちです
⇒ 交通アクセスのよい会場ならば、土日の予約は1か月先まで”満杯”なんてことも…
ちょっと数日遅らせるだけ…のつもりが、来月分まで予約が開いていない!と驚くことも珍しくありません
【Point】
多少自信がないくらいで受験を先延ばしにせず、思い切ってスケジュールどおり挑んでみるのがベター!
合格までの勉強時間は40時間程度(短いほう)
わたしの場合、合格までの勉強時間は「40時間程度」でした
平日の朝夕の通勤電車のなかで1日1時間の勉強を2か月続けるイメージですね
ちなみに40時間というのは短いほうだと思います
もともと基本情報技術者に合格できていたこともあって、試験範囲が重なっている情報セキュリティマネジメントもすんなりインプットできました!
初心者から挑むなら80時間~必要!挫折しないための対策3選
初心者から合格するならば勉強時間は何時間くらい?
⇒「80~100時間は必要」と思ってください
長いな…
モチベーションが持つかどうか…
安心してください!
IT初心者でも挫折せずに合格できる方法を「3つ」紹介します
①初心者も経験者も│定番テキストはこれ!
新制度の情報セキュリティマネジメント試験を受けるときに、わたしが参考にしたテキストはこちら(↓)
基本情報技術者のときもこの「パーフェクトラーニング」シリーズにお世話になりました!
解説が丁寧で、難しい用語を分かりやすく説明することにかけては一級のテキストだと思います!
過去問の”寄せ集め”ではなく、分野別に整理されているので、苦手分野を重点的におさらいしたい人にもピッタリ!
たくさんのテキストに手を出すよりも、1つのテキストを2周・3周した方が効果的ですよ!
②スマホを使った勉強法も効果的◎
- 机に向かうのはなんとなく苦手
- 家だとついサボってしまう…
- 5分くらいのスキマ時間で勉強できないの?
そんな方にはスマホを使ったオンライン講座をおすすめしています
スマホさえあれば、朝夕の通勤電車や寝る前のちょっとした時間などに気軽に試験勉強ができますよ
気合を入れて机に向かわなくても大丈夫!
わたしのおすすめはオンスクの 月額定額サービス【ウケホーダイ】
月額1,078円・1講座あたり10分程度の“手軽さ”が人気です!
IT初心者向けのITパスポート講座もあるよ!
テキストでの学習が不安な方は、ぜひ試してみてください!
③時間があるならITパスポートからのステップアップが効果的!
初心者が挫折せずに合格するにはどうすればいいの?
【結論】ITパスポートを先に取りましょう!
正直なところ、初心者がいきなり「情報セキュリティマネジメント試験」に挑むのはなかなかハードルが高いです
もちろん「やる気」さえあれば初心者でも一発合格できますが、ほとんどの方は難しさのあまり途中で挫折してしまうでしょう
そんなときにおすすめなのがITパスポートからのステップアップ!
情報セキュリティも含むITの基礎知識を、広く浅くにつけることができるからです
IPAのスキル基準(下図)では、情報セキュリティマネジメント資格は「レベル2」
一方で、ITパスポートは「レベル1」になります
【Point】
いきなりレベル2に”一段飛ばし”するよりも、レベル1から一歩ずつ登っていく方が挫折せずに勉強を続けられますよ!
【実体験】いざ試験本番!当日は何に気を付ければいい?
試験当日に気を付けるべきことを「5つ」まとめました
当日の流れも分かるように書いています
①会場への到着は早めに(迷うから)
試験当日、会場には早めに到着することをおすすめします
理由は”迷うから”
情報セキュリティマネジメントや基本情報技術者などの試験会場は、街中の目立たない雑居ビルがほとんどです
なじみのエリアでも「こんなビルあったっけ??」と戸惑うことも…
私が受験したときも、会場は今まで行ったことのない雑居ビルのテナントでした
もちろんGoogle Mapでおおよその位置は調べていきましたが、1度は気づかずにビルの前を通り過ぎてしまったほどです
しかも当日は競馬レースの出走日だったため、隣のビルに入居している場外馬券売り場が大混雑…
道が人であふれていて、目の前の試験会場に入るのにも苦労しました
【Point】
試験当日は1時間くらい早めに着くつもりで家を出ましょう
会場を見逃したり、違うフロアに案内されたり、受付が大混雑していたり…
思いもよらないアクシデントがつきものです(すべて体験談)
②当日の持ち物は身分証明書のみでOK!
身分証明書は必ず持参してください
試験中もポケットに入れておくなどして、肌身離さず持つことになります
ITパスポートのときは必要だった「確認票」は必要ありません
受付で身分証明書を提示して予約した試験時間を伝えると、係員が受験用のIDとパスワードが書かれた紙を渡してくれます
計算用紙、ペン、耳栓なども受付で貸してくれるので持参不要ですよ
本人確認が終われば、身分証明書以外の私物は鍵付きロッカーに入れて、試験室に移動します
【入室前に最終確認:きちんとロッカーに入れたかな?】
- 腕時計
- 電卓
- 携帯電話
→いずれも持ち込み不可です
ロッカーにしまうのを忘れて受験室に持ち込んでしまうと、一発退場ですので注意しましょう
③遅刻は厳禁!ただし早く始めるのはOK
当然ですが遅刻は厳禁です
受験そのものを断られます
会場によっては試験室の席に空きがあれば受験させてくれる場合もあるかもしれませんが、他の試験(=漢検や簿記、電気工事主任技術者など)も同時に行われているなかで、席に空きが出ることは期待できません
なにより余裕のない状態で試験に臨んでも、勉強したとおりの実力は発揮できなでしょう
一方で、早めに会場に到着して、予約した時間より早く受験を始めることは可能です
わたしの場合も10時30分で予約したが、10時に到着するとすぐ試験を受けさせてくれました
基本情報技術者のときも同じでしたね!
【Point】
勉強の成果に自信がるならば、少し早めに行って受験してしまうのもあり◎
④試験は120分一本勝負!休憩はなし
試験室に入ると、目の前に置かれているパソコンに受付でもらったID・パスワードを入力して試験開始です
ディスプレイ上に問題と選択肢が表示されるので、回答していきます
試験時間は120分、途中の休憩はありません
基本情報技術者のときは科目Aと科目Bの間に10分休憩がありましたが、情報セキュリティマネジメント試験は休憩なし!
A・Bともに連続で受験します
休憩が「ある」と思って途中で退席したら、それで試験終了だね…
試験中はディスプレイの右上に「残り時間」が表示されますが、表示が小さいので特に気になりませんでした
きちんと勉強していけば、制限時間に追われることはないと思います
⑤試験会場が寒すぎ│思わぬトラップへの備えを!
最後に、わたしが今回の受験で一番つらかったことを紹介します。
・会場が寒すぎる!
・エアコンの設定温度おかしくないか!?
受験したのは6月初旬で、この日の最高気温は29℃。
半袖シャツ1枚で試験に臨んだら、”寒さ”でまったく集中できませんでした!
あまりに寒くて「試験室のエアコン壊れてるんじゃないか?」と…
ちょうど私の席がエアコンの風が直撃する位置だったこともあって、とても120分この席に座っておくのはムリ!と判断。
回答の見直しもそこそこに、90分くらいで退席しました(120分経たずとも退席可)
【Point】
試験は本当に何が起こるか分かりません
カーディガンくらいは持って行った方が良いですね。
合格発表はその場で!一番緊張する瞬間!
気になる試験結果ですが、試験終了後にすぐ分かります
回答が終わってディスプレイ上の「採点開始」ボタンをクリックすると、コンピュータが採点をスタート、あなたの得点が表示されます
CBT方式(インターネット受験)を採用している
・ITパスポート
・基本情報技術者
と同じですね!
注意してほしいのは、ここで分かるのはあくまで「得点のみ」ということ。
正式な合格/不合格の結果については、翌月15日ごろにIPA(情報処理推進機構)のウェブサイトに掲載されます。
これをもって正式な「合格」です
600点以上をとっても不合格にされることがあるの?
IPAによると、不正行為を働かないかぎりは「600点以上獲得=合格」とみて問題ありません
【不正行為ってどんなの?】
- 試験中のスマホ操作などカンニングが疑われる行為
- 試験後に問題をSNSなどに公開する
- 試験用パソコンにUSBなどを挿してデータを盗もうとする
- その他係員の指示に従わない、など
合格証書が届くのは最大2か月後
合格証書はいつ届くの?
受験の翌々月の中旬です(=受験日が6月なら8月15日ごろ)
【参考】わたしの受験スケジュール
- 申し込み:4/15
- 受験:6/3
- 合格発表:7/15
- 証書到着:8/15ごろ
2か月もかかるのか…
わたしも「もうちょっと短くなればいいのにな」と思いますが、仕方ありませんね
【Point】忘れたころにやってくる合格証書
のんびり構えて待ちましょう(´ω`)
まとめ│資格取得で開ける未来
この記事では、わたしの実体験をもとに、これから情報セキュリティマネジメント試験に挑むあなたが試験の全体の「流れ」をイメージできるように書きました
情報セキュリティマネジメント自体は、それほど難しい試験ではありません(合格率は50%超)
これからの時代に欠かせないセキュリティ知識を、広く学ぶことができる優良資格です
- ITエンジニアを目指す学生
- IT系企業への就職(転職)を考えている若手社会人
- DX会議で置き去りにされたくない若手~中堅層
- 会社を情報漏洩から守りたいマネージャー/経営者
すべての人にとっての“必須科目”として、持っておいて絶対に損はしません
どうしよっかな…と悩むくらいなら、一度トライしてみませんか?
一緒にDX人材への第一歩を踏み出しましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。