このページではIT知識ゼロの初心者が、仕事と育児を両立しながら3カ月の勉強でITパスポート試験に合格した勉強法と、実際に使った参考書を徹底解説します
資格の勉強をしたいけど、良い方法が分からなくて何もしていない…
わたしは2022年夏にITパスポート試験に合格しましたが、仕事や育児をしながら勉強時間を捻出するのはかなり苦労しました
どう勉強すれば最短でゴール(=合格)にたどり着けるか?を考えて紆余曲折したものです
この記事では、わたしが1日1時間の“スキマ時間”でITパスポート試験に一発合格できた勉強法と、実際に使った参考書を大公開します
【Point】
“正しい方法”で勉強すれば、初心者でも3か月の勉強で合格は可能です!
この記事を読めばその「正しい方法」が分かりますよ
わたしが合格のために使った参考書はコレ!
目次
そもそもITパスポートってどんな資格?
ITパスポートの概要は次のとおりです
- ITに関する基礎知識を証明する国家資格
- 主催はIPA(情報処理推進機構)
- 2021年度(2021/04~2022/03)の受験者数は20万人以上
ITパスポート試験の詳細については別記事にまとめていますので、参考にしてください
【参考記事】ITパスポート試験の難易度と勉強時間を徹底解説!
初心者に優しい参考書の4条件
初心者からITパスポート資格に挑むなら、参考書や問題集の選び方には注意が必要です
ここでは、初心者に優しい参考書の条件を「4つ」紹介します
- たとえ話が上手
- ITパスポートに特化している
- 最新のシラバスに対応
- 表や図解を多用
1.たとえ話が豊富
本屋さんで参考書を選ぶとき、どのページでもいいので1セクションを”流し読み”してください
「たとえ話が上手いな」と感じれば、それは良い参考書です
なじみの薄いIT用語を初心者にも分かりやすく説明するためには、何かに例えることが不可欠です
例を挙げます
次の2つの文章はどちらも「プロトコル(=インターネット通信の用語)」を説明しています
分かりやすいのはどちらだと思いますか?
ほとんどの方が後者を選ぶと思います
前者のように、辞書に書いてある説明をそのまま転用したような解説ではピンとくる人の方が少ないでしょう
上手な“たとえ”がちりばめられた参考書から学ぼう!
2.ITパスポートに特化している
ITパスポート試験に合格したいなら、それに特化した参考書を選ぶべきです
情報系の資格をまとめて習得したい人のために、他の資格(=基本情報技術者など)の出題範囲もカバーした参考書もありますが、私はおススメしません
情報・ITの知識がある人ならばともかく、初心者がムリして出題範囲外のことを覚えようとしても頭がパンクしてしまうだけです
家を建てるとき、どんな工務店もまず「基礎」を完成させてから「柱」や「壁」の工事に着手しますね?
基礎も柱も壁もすべて同時に工事しようとすれば、どれも不完全な“ガタガタの家”しか建ちません
資格試験も同じです
ひとつずつ片づけていくのが一番確実で、いちばん早いです
「次」の情報系資格を目指すにしても、まずは目の前のITパスポートに集中しましょう
3.最新のシラバスに対応している
ITパスポートには試験の出題範囲が明示された「シラバス」があります
古本屋やメルカリなどで古い参考書を買うときは、その参考書が参照しているシラバスを確認しましょう
IT技術の進歩はすさまじいです
AI(人工知能)やBluetooth(近距離の無線通信)など、10年前には知られていなかった技術でも、いまでは普通に試験に登場します
当然ですが、ひと昔まえのシラバスにはAIもBluetoothも載っていません…
2022年時点での最新版は「シラバス6.0」です
2021年10月に更新されているので、それ以前の問題集を使うのはやめましょう
合格の秘訣はケチらずに最新のテキストを買うこと
4.絵や図解を多用している
参考書を選ぶときは、文字ばかりでなくイラストや図解を多用しているものを選びましょう
脳の機能を効率的に使うことが合格への近道になります
- 用語を覚えたり、文章を理解したりするには「左脳」を使います
- 一方でイラストや図解などを読み取るのは「右脳」の役割です
試験勉強では用語の暗記など「左脳」の力に頼りがちです
用語とイラストをセットで覚えるといった、右脳と左脳の機能が補完しあえるような覚え方をすれば、学習のスピードは大きくアップします
特にITパスポートでは、テクノロジ系分野(45/100問)を「左脳」の力だけで理解するのは不可能です
聞きなれない専門用語が多発しますし、省略語も多いです
あれ、どっちがどっちだっけ??
試験中に用語が分からなくなっても、参考書に一緒に載っていた「絵・イラスト」を思い出すことで解決した、ということは良くあります
イラスト+用語をセットで覚えてスピードアップ!
過去問は無料ダウンロード可能│とはいえ参考程度に
過去問については、IPA(情報処理推進機構)のホームページに歴代の過去問が公開されています
無料でダウンロードできるので、試験前の実力試しに活用しましょう
ただし、過去問に手を出すのは、試験の直前がベストです
前の章で説明したとおり、ITパスポート試験の出題範囲(=シラバス)は頻繁に更新されます
- 過去問で出題されなかった範囲が追加される
- 過去問では頻出だった分野が、最新版ではほとんど出題されない
そんなことも普通にあります
合格への近道は最新のシラバスに対応した参考書・問題集を繰り返し解くことです
過去問は試験の“雰囲気”を確認する程度の使い方をしましょう
初心者におすすめの参考書はコレ!
ここでは、わたしが合格したときに使った参考書3つを紹介します
- いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る準問題集
- かんたん合格ITパスポート過去問題集 令和4年度 秋期
- 令和4年度版 ITパスポート試験問題集
3つのうち、最後の1つだけは目的が違います
- 最初の2つは「知識ゼロから合格ラインを目指す」ことに
- 最後の1つは「合格ラインから満点を目指す」ために使いました
1.参考書:いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る準問題集
【この参考書の特徴】
- たとえ話が超・上手
初心者でも挫折せずIT用語を習得できる - ITパスポート試験に特化
合格するためのテクニックも多数掲載 - 最新のシラバスに対応
頻出パートは重点的に解説 - 他の参考書より200円くらい安い!
初心者にはまずコレ!
2.問題集:かんたん合格ITパスポート過去問題集 令和4年度 秋期
【この参考書の特徴】
- 解説がものすごく丁寧
間違えてしまっても「どこが違うか?」がすぐわかる! - シラバス6.0対応
新しい出題範囲“だけ”の特化問題も用意 - 広い出題範囲を300問に凝縮
短時間でのアウトプットには最適! - 2年分の過去問付き
基礎から本番前の”腕試し”まですべてをカバー
十分合格ラインに達せます!
3.問題集:令和4年度版 ITパスポート試験問題集
【この参考書の特徴】
- 圧倒的な問題数
全1,464問!数をこなすには最適 - マイナー分野もしっかりカバー
他の問題集では1・2問しか掲載がない「マイナー問題」も多数掲載 - 範囲の“広さ”や“密度”が圧倒的
試験前の追い込みには最適です - 模擬問題(1回分)を収録
試験前「最終チェック」はこれで決まり!
満点合格を目指すならコレ!
わたしが1日1時間の勉強で合格した方法
わたしは2022年夏にITパスポート試験に合格しました
合格までにかかった勉強時間は100時間程度です
具体的には、次のような1日1時間の“サイクル”を3か月間繰り返しました
- 朝:通勤電車のなかでテキストを“流し読み”(30分)
- 夜:寝る前に、朝読んだセクションの練習問題を解く(30分)
通勤電車のなかで、参考書の新しいセクションを2~3章ずつ流し読みしながら、その日のポイントを押さえていきました
一方で夜は、練習問題を解くこと(=アウトプット)に時間を使いました
朝の電車のなかで流し読みしたのと同じセクションの練習問題を解きます
夜は、聞いたこともない新しい用語を学ぶよりも、少しでも知っている用語を復習する方が集中が長続きします
朝にインプット・夜にアウトプットで効率よく試験勉強を!
専用サイトやスマホアプリで勉強するのも可
ITパスポートには試験勉強に役立つウェブサイトがあります
代表的なものでは次のようなサイトがあります
これらを使って勉強するのも効率的です
(ただし先述のとおり、過去問に過度に頼るのは避けましょう)
有料の専門学校や講座は必要ない?
ITパスポートの試験勉強に「資格の専門学校」や「有料チャンネルの受講」は必要ありません
ITパスポートは基礎レベルの試験です
わたしのように“知識ゼロ”からスタートした初心者でも、参考書やYouTubeチャンネルを使った独学で十分に合格レベルに達せます
ほとんどの人は、勉強を続けるモチベーションさえあれば大丈夫です!
ただし、次のような人なら「専門学校」や「有料講座」を申し込むのも考えた方が良いでしょう
- 費用をかけないとやる気が沸かない
- 独学では何度も不合格になってしまった
上記に当てはまらなければ、専門学校や有料講座の勧誘は無視して大丈夫です
有料の教材に手を出さずとも十分に合格できます
まとめ
この記事ではIT初心者でも時間やお金をムダにせず、効率的に試験勉強をする方法を紹介しました
その方法とは、
- 初心者に優しい「4条件」がそろった参考書を選ぶ
- インプットとアウトプットを使いわける
- 専門学校や有料講座は必要なし
日本から海外へ飛び立つときに“パスポート”が必須なように、これからデジタル世界に飛びだすための“パスポート”として、使える知識が必ず身につきます
合格したあとは、
- その知識を別の分野で活かすも良し!
- さらに難易度の高い資格に挑戦するのも良し!
デジタル人材への第一歩を効率よく踏み出しましょう!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
【今回紹介した参考書・問題集はこちら(↓)】