こんにちは!
関西の上場メーカーでDX担当をしている”ろっきー”といいます
- IT部門への就職に役立つ資格を教えて!
- ITパスポートって就活に有利になるの?
- 無意味って聞いたけれど本当?
今回はこんなギモンにお答えしたいと思います
ITパスポートは合格率が50%を超える「入門レベル」資格です
「そんな簡単な資格持っていても意味がないよ!」と思う方もいますが、私はそうは思いません
★この記事の結論★
- ITパスポートは就活でも優位に働く優良資格
- ただし、アピールの仕方は要注意
- 中途採用(転職)なら上位資格も必要
この記事で正しいITパスポートの使い方を紹介します!
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目次▶▶
ITパスポートってどんな資格?
ITパスポートの概要は以下のとおりです
- ITの基礎知識を証明する「国家資格」
- 主催はIPA(情報処理推進機構)
- 試験はほぼ毎週・全国の会場で開催
- 2022年度の受験者数は約20万人
- 試験範囲は3種類
(ストラテジ系・マネジメント系。テクノロジ系) - 合格ラインは600点以上(1,000点満点)
- 受験料は7,500円(税込み)※23年11月現在
- ネット試験で全国どこでも受験が可能
「具体的な試験の概要」や「初心者でも合格できた勉強法」については、別の記事に詳しく載せていますのでそちらも参照してください
受験者数は増加の一途!
ITパスポート資格の認知度は年々上がっています
就活生にとっても”人気資格”になっていますね
受験者数は右肩上がりに伸びていて、2022年度には初めて25万人(年間)を突破しました
IT化・デジタル化の急速な進展によって、どの会社もITの基礎が身についた人材をものすごく欲しています。
【Point】ITパスポートは就活の必須資格!
いまのうちに取っておきましょう!
就活でITパスポートって役立つの?⇒役立ちます!
ITパスポート資格を就活での”アピールポイント”として活用できます
もちろん、応募する職種やアピールの仕方によって状況は異なりますが、そもそも無資格では面接にすら進めないことだってあり得ますからね…
★ITパスポートの役立て方★
- 新卒採用ならば、ITの基礎知識をアピール
- 中途採用ならば、より上位資格へのステップアップとして
先ほど紹介したとおり、ITパスポート試験の合格率は50%超。
資格そのものには希少性は乏しいです
一方で、ITを積極的に学ぼうとする姿勢は評価されます(詳細はこちらをチェック)
次の章で深堀りしてみてみましょう
新卒ならITの基礎知識と姿勢をアピール
ITパスポート資格を持っていると、特に新卒採用の選考で効果を発揮します
「ITの基礎知識がある」
⇒ これを証明するだけでも、他の候補者にかなり差を付けられますからね!
ITに弱い人材って、採用したくないな…
どの会社でも、ものすごい勢いで“ITリテラシー”の重要性が増しています
- 押印レスで電子データのやり取りが増えたり、
- リモートワークが当たり前になったり、
- データ漏洩がマスコミ沙汰になったり…
ITリテラシーがない人材を雇うのは、企業にとってもリスクですからね。
さらに!
ITパスポートの試験範囲にはITではないけれど社会人なら知っておきたい基礎知識も含まれます
- 会計用語
- 課題解決のツール
- 著作権、特許権などの法律関係
- プロジェクトマネジメント
持っているだけで、スタートラインから違いますね!
履歴書の「資格欄」を1つ埋められるだけでもメリットは大きいですよ!
中途(転職)ならば上位資格へのステップとして
転職の面接で「ITに強い」ことをアピールしたいな!
こんなとき、ITパスポート資格を持っているから大丈夫だろう、と考えるのは危険です
【Point】
転職先の面接官を振り向かせたいなら、ITパスポートを足掛かりとして上位レベルの資格を目指しましょう
ITパスポートはあくまで「ITの基礎」が問われる資格ですので、即戦力としてバリバリ活躍できるほどのレベルには届いていません
★上位資格の例★
・基本情報技術者
・情報セキュリティマネジメント
・応用情報技術者 など
これらの資格にいきなり挑むのは大変です。
テキストを読んでも用語の意味すら分からずに挫折してしまうでしょう…
(私もそんな「挫折」の経験者です)
情報系の難関資格は、ITパスポートから徐々にステップアップしていくことをおすすめします!
転職でアピールできるほどのIT知識を得たいなら、長期的な目線で資格取得していきましょう!
いちばん評価されるのは「学ぶ姿勢」
ITパスポートを取って就活でアピールしたい!
そう思うなら「ITの知識」以上に面接でアピールしたいポイントがあります
主体的に学ぼうとする姿勢、です
私が大学を卒業したのが2010年ですが、当時の就活は体育会系の運動部が圧倒的に有利でした
厳しい練習に耐えられるだけの”体力”や”根性”が注目を集めた時代ですね
ところが、いまでは”トレンド”は少し変わっています
先日、食堂で隣に座った人事課長がこんなことを言っていました
「ラグビー部出身でガッツがありそうだから採用した新人が、ぜんぜん自分から質問しにこない。もしかして部活でも監督に絶対服従だった”指示待ち人間”なのかな…?」と
【Point】
目標をもって、自分から動ける人間こそ重宝される時代ですね
ITパスポートを就活でアピールしたいなら
- なぜITパスポートを取得しようと思ったのか
- どうやって勉強時間を確保したか
- 身についた知識をどう活かしたいか
を論理的に説明できなければなりません。
ITパスポートを重視している企業の見分け方
どんな会社がITパスポートを重視しているの?
見分けるための1つのカギとして「報奨金制度があるか?」に注目してみてください
従業員が特定の資格を取得したときに報奨金を出したり、資格学校の授業料を負担したりする会社はたくさんありますが、その対象にITパスポートが含まれている会社は「脈アリ」です
従業員に「取得してほしい」と考えている証拠ですね!
例えば、IPA(情報処理推進機構)の調査によると、有名な企業や地方自治体の多くが、ITパスポートを何らかの形で活用しているそうです!
- 朝日新聞社
- NTT docomo
- 大塚倉庫
- 大林組
- Cyber Agent など
さまざまな会社が、合格者に補助金を出したり、受験料を負担したりしながら、ITパスポートの取得を後押ししています。
参考:IPAホームページ ITパスポート【活用事例】
入社前にもう合格している!
これだけでかなりのアドバンテージになりますよ!
面接でIT知識をひけらかすのはNG
ITパスポート資格を持っているからと言って、面接で「私はITに詳しいです!ドヤ!」なんて得意顔でアピールするのはやめましょう
繰り返しになりますが、ITパスポートの試験範囲はあくまで入門レベル。
ITを”使う側”として最低限の知識は身につきますが、ITを“仕事にする側”としてはまだまだ不十分です
新卒ならまだ良いですが、中途採用ではより厳しいでしょう
こういう私も、転職活動の際にITパスポートを履歴書の資格欄に書き込んでドヤってた一人です。
結論としては、ITパスポートくらいでは面接で触れられもしませんでした…
上位レベルのIT資格を目指すか、
簿記やTOEICなどのITとは違う資格と組み合わせてアピールをしないと、面接官をあっと注目させることは難しそうですね。
【Point】
中途で「即戦力」として内定を受けたいなら、「上位レベル」の資格は必須です
★ITパスポートの上位レベル資格★
- 基本情報技術者
- 情報セキュリティマネジメント
- 応用情報技術者
- プログラミング諸資格など
これらを持っていないと、ITの知識アピールにはつながりません。
それでも面接でITパスポート資格を活かしたいならどうすればいいの?
- 未知の分野でも積極的に学ぶことができる
- これからIT人材としてもっと知識を身につけていきたい!
と述べるレベルにとどめておきましょう。
【Iパスのその後】就活に役立つ資格って?
ITパスポートに合格して、
次はどんな資格を取ればいいかな?
この章では、そんな疑問に答えていきましょう
もちろん、どの資格が役に立つかは、状況によって様々です
- どんな職種を目指すか?
- 将来的にどんなポジションを狙っているか
- 新卒か?中途採用か?
などによって、身につけるべき知識はぜんぜん変わりますからね。
ここでは、次の2つのパターンに沿って、DX担当5年目の私が考える「応募者が持っていたら採用したくなる資格」を紹介します
- ITを仕事にしたい人のパターン
- IT以外を目指しているけど、ITに詳しいことも強調したい人
1)については、別記事にて「DX推進担当を目指すなら持っておいてほしい資格」も紹介しています
私だけでない、DXに携わる同僚たちの“生の声”もふんだんに盛り込んでいますので、DX部門に少しでも興味がある方はぜひ読んでみてください。
1.ITを仕事にしたい│まずは基本情報技術者から
- IT系の職種に進みたい
- DX推進や情報システム部門に転職したい
こう決めたのならば、ITパスポート → 基本情報技術者 → 応用情報技術者の順にステップアップするのがベストです。
まずは基本情報技術者だね!
もちろん、IT関係の仕事といっても様々です。それぞれの役割ごとに持っておいた方が良い知識は異なります
ですが、どんなIT技術者を目指すにしても「入り口」は基本情報技術者から!
新卒入社ならば、入社後3年以内に、
転職(中途採用)ならば就活の開始時点では持っておきたい資格ですよ
具体的にどうやって勉強すればいいかな?
別の記事に分かりやすくまとめていますので、ぜひご覧ください。
【参考記事】基本情報技術者ってどんな資格??
2.IT以外の職種を目指す│本業×Ipassで最強に!
プログラマーやデータサイエンティストなどの“ITガチ勢”ではなく、IT以外(経理部や営業部)を目指して就活をするならば、ITパスポート以上を取得する必要はありません
営業部に入るための面接で「基本情報技術者」をアピールしたところで、そもそも面接官がその資格を知らないことだって多いでしょう
たとえば経理部を志望するなら、いちばんは「簿記」です。
簿記をしっかり合格したうえで、ITパスポートの知識と合体させて「ITにも詳しい経理担当」を目指すといいですね!
経理の仕事は「お金まわり」だけとは限りません
- 会計システムの導入・メンテナンス
- 請求書発行の自動化
- 入金消込処理など
ITを活用するチャンスはたくさんありますよ
【Point】
ITパスポートを上手く使って「ITもできる○○部員」を目指しましょう
驚くほど周囲の目が変わりますよ!
まとめ│本当に役に立つ資格って?
結局、就活で本当に役立つ資格って何なの?
「なぜその資格を取ろうと思ったのか?」論理的に説明できる資格です
ITパスポートでも、他の資格でも、この質問に応えられなければ意味がありません。
★論理的な理由(ITパスポートの場合)★
- ITを仕事にするための第一ステップにしたい
- ITへの苦手意識を克服したいと思った
- 専門分野を1つに幅広く持ちたい など
★ダメな例★
- 分からない
- なんとなく面白そうだから
なんていうのは「論外」
- 就活に有利だと思ったから
- 教授に取れと言われたから
- 周りがみんな目指しているから
→ こういうケースも「なぜ」がないのと同じです
安易に”資格武装”しようとせず、この資格でやりたいことが叶うか?を考えてみてください
前の章でも触れましたが、就活で強いのは「目的をもって主体的に取り組める人」です
この記事を通して、あなたの就活が大成功に終わることを願っています
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。